台風が方向を変え、曇りがちだった数日後の久しぶりの晴れ。
三井寺から石山寺を歩く。
上栄町駅下車。
肩の力が抜けた太鼓の音が聞こえる。
太鼓の音に引き寄せられながら、長等公園へ歩き入る。
東海自然歩道の道標を見つけ、さあ出発。
目の前に不動明王。
山を背景に、瑞々しい空気感が漂う。
逢坂関所、そして近くに蝉丸神社。
蝉丸神社の神楽舞台にかけられた大根に足がついたような絵札。
珍しく可愛らしく、野菜好きの私はにっこり。
音羽山を登る。
きちんと整備されたトレイルが急勾配で続く。
シダがワサワサ、木々に囲まれた音羽山。
急な階段に息があがる。
ふと立ち止まってふりかえる。シダが微笑み返す。
ボーイスカウト、おばさま登山グループ、一人歩きの人などに会う。
頂上に到着。
おにぎりにしようと思ったが、頭上でジリジリと電気塔。
早々に眺めを楽しんで、来た道に戻る。
熊笹に挟まれた道を歩く。
どこかにいるかもしれない熊を想像する。
先日、窯焚きで出会った動物病院の看護婦さんからの話し。
好きな動物を選ぶ時、潜在意識下で自分に似た動物を選ぶと。
熊や狸に愛着を感じる私の顔は…納得。
山を下り、小川と共に歩く。水が光る。
水辺を歩くことの気持ちよさ。マイナスイオンを浴びながる爽快さ。
手作りのフィールドアスレチックとハンモッグ出現。
お決まりに遊び、寝転ぶ。
夏から秋にかけての白い雲が浮かぶ。
近津尾神社に芭蕉ゆかりの幻住庵。
守りをする親切な男性が説明してくれる。
年間約五千人の来訪者があるとのこと。
芭蕉の人気を伺える。
その芭蕉が汲んで炊事をしたという、とくとくの清水。
水分たっぷりの一帯。あちこちに俳句がかけられる。
車が、新幹線が、騒音が、響く現代社会に戻る。
ふと目の前に駄菓子屋さん。
嬉しくなって入る。子供達で賑わう。
おばちゃんの笑顔がまんまるで優しい。
石山高校を横切り、体育館からの声援に声を合わせ、京阪石山寺駅へ。
昨晩観た映画、「他人の顔」。勅使河原宏監督。
他人の顔になったら、ならざるえなかったら。
自分の顔を受け入れられなかったら、手放したかったら。。。
色んな思いを巡らす。
様々な生き様を巡らす。
自分の顔写真が必要となりその撮影も試みた今日。
デジカメに写る自分の顔。
気に入る写真があまりにも無いのでほとほと困る。
でも、それは私であり、それを受け入れたくない私がいる。
他人の顔、自分の顔、偽りの顔、心の顔。
自分という位置づけ。
自分であり自分でない。この宇宙、全てが自分でもある。
肌一枚で包まれたこのものを自分と思うか思わないか。
それも自分次第。その人次第。
宇宙が笑う。自分が笑う。
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